2011年5月28日土曜日

西国18番札所頂法寺 聖徳太子創建の六角堂【京都】

頂法寺(六角堂)

先に参拝をした西国19番札所革堂からは自転車で10分ほど。
西国18番札所頂法寺に到着した。

華道の家元として有名な池坊の発祥の地でもある頂法寺は、オフィス街として賑わう烏丸通りを一本東に入った大きな商業ビルの真裏にある。京都市内の中心を南北に走る烏丸通と六角通の交差点を東に入れば、左手にすぐ見え、こちらも革堂と同じく京都の中心部の真ん中にある。


頂法寺(六角堂)
頂法寺(六角堂)写真は2011/01/30撮影


寺伝によると開基は聖徳太子で、その昔、緑生い茂る森であったこの地に大阪の四天王寺建立の用材を求めて 巡っていた際に、清らかな泉の湧き出ている池があった。

それがこの頂法寺であり、身を清めたその夜に夢のお告げがあり、杉の大木を木って建てたお動が六角堂であり、 このお堂に守護仏である如意輪観音像を安置したのが始まりと伝えられている。

頂法寺(六角堂) 千手観音
頂法寺(六角堂) 山門


現在の六角堂は幕末の戦乱で消失した後、明治初期に再建されたものである。この六角堂という名は、本堂の形が六角形となっていることから付けられたものであるが、正面から見ると外陣となる入母屋造りの礼堂が設けられており六角形の形は正面からはわからない。


頂法寺(六角堂)
頂法寺(六角堂)


お堂の右手には寺務所がありそこを進むと親鸞堂がる。そこから本堂を望むと六角形をしていることがわかる。

京都の中心部とはいえ、境内は広く親鸞堂の他にも太子堂など大きくはないが、見どころは多い。


頂法寺(六角堂)
西国18番札所 頂法寺(六角堂)


六角堂の手前には縁結びで有名な柳がある。
緑の生い茂った地面を擦るほどの大きな柳は「地ずり柳」と呼ばれておりその枝々におみくじが結ばれていた。 これは平安時代に嵯峨天皇(786年-842年)が后を求めておられたときに夢の中で「六角堂の柳の下を見よ」とお告げがありました。

さっそく天皇が六角堂の柳の元へ行ってみるとそこには絶世の美女。

嵯峨天皇はその美女を后に迎えたことから「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」と言うのが町衆にも広まり、縁結びの柳として良縁を求める人達のおみくじで枝の先端部分は白く花を付けているように見えるのです。


頂法寺(六角堂) 千手観音
頂法寺(六角堂)


六角堂は、西国33観音霊場18番札所でもあり、オフィス街の中心部ということもあり平日でも多くの参拝者や憩いを求める人々で賑わっている。

本尊である如意輪観音像は秘仏のため通常は開扉されることはないが、その姿は高さ約5.5cm程で聖徳太子の念持仏と伝えられている。

本尊は通常の六臂(腕が六本)の如意輪観音像ではなく二臂の姿をしている。
外陣からは御前立を拝見することが出来るのであるがその姿は、六臂の姿をしており秘仏本尊とは異なっていた。


ちなみに、前回のご開帳は花山法皇の一千年忌にあたることから2008年と2009年に1ヶ月ほど開扉されたがこれが136年ぶりの公開であったという。

伎楽
隣のビルより 写真は2011/01/30撮影


六角堂の形は烏丸通りに立つビルのエレベーターから見るとその姿がよくわかる。 元々の姿は左の六角形のお堂のみであったが、参拝のための礼堂が写真右側に付けられたため、なんとも4複雑な造形となっている。


頂法寺(六角堂)
洋食ボンジュール


時間がちょうど昼時ということもあり、六角堂から東に数メートル歩いた右手にある「洋食ボンジュール」で昼食をとった。
1951年からずっと六角通で営業されている洋食の老舗。 久しぶりに店内に入ると内装は綺麗になっていたが、10年ほど前に食べたハンバーグの味は変わらなかった。

ハンバーグランチは900円で、写真はデミグラスソース。他に煮込みハンバーグとミンチカツレツの3種類からメインを選び、 次に数種類のおかずの中から一品を選ぶのがこの店のスタイル。

私はいつもデミグラスハンバーグと和牛コロッケを選んでしまうが、他にもライスカレーなどメニューは豊富。席数は少ないので12時前に入らないと満席で座れないことがしばしば。


ボンジュールでお腹いっぱいになった後は、いよいよ修学旅行の本命。清水寺へ向かう。




HP:http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
所在地:京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248

京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分
市バス「烏丸三条」バス停から徒歩2分
   
拝観時間:6:00~17:00(納経時間:8:00~17:00)
拝観料:志納
その他詳細情報は仏像ワンダーランドHPへ>>




頂法寺(六角堂)周辺地図

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参拝日:2011/05/18





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