2011年2月26日土曜日

四天王寺 憧れの四天王寺式伽藍配置に立つ【大阪】

四天王寺

2011年2月9日。
この日は大阪への見仏旅行として、水掛不動や一心寺、勝鬘院など
近鉄難波駅から比較的近い寺院を巡ることにした。


その中でも最も行きたかったお寺さんがこちら、四天王寺。


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四天王寺 南大門から


聖徳太子が建立した七大寺のひとつとしても有名で、
(四天王寺の他は、奈良県の法隆寺、中宮寺、法起寺、橘寺、京都府の広隆寺、
所在が分からない葛木寺の7つ)

寺院の建築などに興味がある人であれば一度は拝見したいのが、
この四天王寺式という伽藍配置ではないだろうか。


境内の中央に回廊に囲まれた中心伽藍があり、その中には南から北へ、
五重塔、金堂、講堂が一直線に並ぶ日本の建築様式としては最も古い、
飛鳥時代の代表的な伽藍配置を今に残しています。


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四天王寺 境内図


四天王寺の起源は古く、蘇我馬子が建立したと伝えられる奈良の飛鳥寺とならび、
日本で最古、推古天皇元年(593)に建立されました。

その境内は広く、全てのお堂を巡るなら2時間ほど時間を取った方がいいでしょう。
実際に渡しも12時過ぎに到着し、四天王寺さんを出たのは14時を回っていました。


五重塔、金堂を含む中心伽藍は大阪空襲により焼失のため、昭和30年代に再建された
鉄筋コンクリート造りの建物。
木造ではないものの、その姿は創建当時の様式に近づけた造りとなっている。

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四天王寺 講堂



金堂には本尊の救世観音、四天王が再建当時の彫刻家により造像されている。
講堂には阿弥陀如来、十一面観音を安置し創建当時の隆盛が想像できる。


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四天王寺 五重塔

中心伽藍以外にも四天王寺は、南・東・西の各門、また、境内北側は空襲による被害にあっておらず、
お堂や石舞台が国の重要文化財に指定されている。


寺宝は、境内東の国宝館に展示されているが、
残念ながら展示替えのため、有名な白凰期の金銅仏や地蔵菩薩坐像などは
今回は意見できませんでした。


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四天王寺 国宝館

様々なテーマで開催されておりますので、仏像好きなら国宝館の
展示内容も調べた上で参拝するといいかも知れません。




四天王寺HP:http://www.shitennoji.or.jp/
所在地: 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18

電車:JR大阪環状線「天王寺」駅から800m
   市営地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅から徒歩500m

拝観時間:4月~9月8:30~16:30、10月~3月:8:30~16:00
拝観料:中心伽藍300円、宝物館200円、本坊庭園300円
休み:ナシ
その他詳細情報は仏像ワンダーランドHPへ>>




四天王寺周辺地図

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参拝日:2011/02/09





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