先日、大阪に行く機会があり、 難波の商店街の中で堂々と立つ緑の不動明王を拝見してきました。 大阪駅から南に位置するこの地域を「ミナミ」というそうです。 デパート、映画館、商店街などなど活気のある繁華街の中にポツンとそのお寺はあります。 お寺の名前は「法善寺」 この地域では「水掛不動さん」として親しまれています。 このお寺で千日ごとに法要をしていたことから、千日前という地名、通りが生まれたとか。 難波の商店街の中に位置するため、通常のお寺さんとは異なり、 ラーメン店とパチンコ店の間の道を入っていきます。 ここは「法善寺横丁」と呼ばれ東西に走る2本の路地には料亭やバーなど飲食店がたくさん。 そんな法善寺横丁を80メートルほど歩くと法善寺さんに到着です。 空襲により境内のほとんどは焼失してしまい、今は金毘羅堂と不動明王を残すだけ。 100年以上昔からこの地に立っている不動明王さんは、空襲にあっても崩れることなく この場所にずっと立ち続け、毎日多くの参拝客で賑わいを見せています。 その名のとおり、水を掛けて参拝するために全身苔むしたお姿でした。 お寺の方にお話を聞いたところ、 境内の井戸水を掛けるから苔が生えてくるんじゃないか。 そうおっしゃっていました。 この日は平日にもかかわらず、朝から参拝客が頻繁に訪れ不動明王に水を掛け、 脇侍の童子にも掛け手を合わす。 商売繁盛、恋愛成就などお祈りする人が絶えずいるからこそ、 苔が枯れて落ちることなく緑濃くびっしりと苔に覆われるのでしょうね。 山中の石仏ならともかく、一日中人が行き交う大阪の繁華街の中に、 こうした人々に愛された石仏があるというのは素敵なことですね。 難波にお立ち寄りの際は、少し小道にそれた法善寺の水掛不動さんへぜひどうぞ。 法善寺HP:http://www7.ocn.ne.jp/~houzenji/ 所在地:大阪市中央区難波1-2-16 電車:地下鉄御堂筋線難波駅下車 徒歩10分 拝観時間:屋外 拝観料:ナシ 休み:ナシ その他詳細情報は仏像ワンダーランドHPへ>>
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参拝日:2011/2/9 |
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2011年2月14日月曜日
法善寺 苔に覆われた露地の水掛不動【大阪】
法善寺
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